きっかけは、顧問先社長さんからのご相談。
「求人をしても良い人が見つからない」「従業員の離職が止まらない」
「コロナ禍の休業やリモートワークを経て、以前は当たり前にあった従業員との一体感が失われた気がする」
そんなお声に、何か私でお役に立てることはないかと悩んでいたとき、手に取った一冊でした。
今や、給与等の待遇と労働条件だけでは、働く人を惹きつけることができません。
「縁あって、出会った仲間」というだけでは、働く人を引き留めることも難しくなっています。
私は何のために働き、なぜ今ここにいるのか。どこに向かって歩いているのか
これまでには考えなかった問いを、働く人の多くが自問するようになった今、会社も、自身の存在意義を問い続け、働く人や顧客に、社会に、それを示すことが求められます。
筆者は、大企業やスタートアップを中心としたコンサルタントであり、事例紹介も大企業中心ではありますが、理念経営の考え方は、企業の規模を問わず実践が可能なものです。
むしろ、規模の小さい中小企業のほうが理念の共有もしやすく、日々の業務で理念を体現しやすくなるため、より早くその成果を実感できるのではないでしょうか。
創業期から大企業まで、あらゆるステージの経営者様にお勧めしたい一冊です。
