2025年12月、既存の健康保険証は使えなくなります
既にニュース等でご存じかと思いますが、 2024年12月2日以降、健康保険証の新規発行(再交付も含む)が廃止され、 その1年後からは、既存の保険証も使えなくなることが決定しています。
そのときに慌てないよう、今のうちからマイナ保険証利用に切り替えておくことをお勧めします。
マイナ保険証利用準備
1.マイナンバーカードの取得
2.マイナ保険証利用の登録
3.スマホに「マイナポータル」アプリをインストール※
※1.2.だけでマイナ保険証利用は可能ですが、医療機関によってはマイナ保険証の読み取り機がなかったり、故障している可能性があります。その場合、マイナンバーカードの提示に加え「マイナポータル」アプリの資格情報の画面を提示することで保険診療を受けることができるので、事前に3.まで済ませておくと安心です。
2025年夏、スマホが健康保険証になる??
マイナ保険証を使うことで、過去のお薬の情報や健診結果を医療機関と共有できるため、 より良い医療を受けられるという点は、私たちにとって大きなメリットです。 しかしマイナンバーカードを保険証のように持ち歩くと、当然紛失のリスクが高まります。
健康保険証なら、失くしても協会けんぽに再交付申請の書類を1枚郵送すれば、後日会社に保険証が届くのを待つだけでした。ところが、マイナンバーカードは保険証と違って再発行がものすごく大変。 ご本人が最低2回、仕事を休んで市役所で手続きをしなくてはならず、費用もかかります。
マイナンバーカードを紛失した際の再発行手続き(名古屋市)
紛失リスクを考えると、マイナ保険証は利用者にとってデメリットのほうが大きいのでは?と個人的には懐疑的だったのですが、 5月31日参院法会議にて改正マイナンバー法が可決され、2025年夏までに、健康保険証を含むマイナンバーカードの全機能がスマートフォンに搭載される見込みとなりました!
マイナンバーカード機能のスマートフォン搭載について(デジタル庁)
将来的には、AppleWatchへの搭載も予定されているとのことで、個人的には大いに期待しています。
マイナ保険証の利用については、仕組みが分かりにくいためか普及が進まず、今年4月時点の利用率は6.56%に留まっています。 セキュリティや利便性を高める国の努力にはもちろん期待したいですが、社労士としても啓蒙活動のお手伝いができればと思っています。